[大改造?劇的?使用前/使用後。]

 

千葉の某所、使用されなくなったバイクがありました。
そのバイクはチョイノリ、しかも2台。
このバイクが抱える問題、それは…
もう何年も動かさないで、放置されていると言う事。

立ち上がったのは、チョイノリ使用歴2台の迷人。
彼の挑戦がいま、始まります。

 

第1章 二台で一つ

ある程度想像はしていましたが、思った以上の状況でした。
当初、一台をパーツ取りにすれば良いと考えていましたが、
よ〜く見てみると、色々と不具合が各個体にあったのでした。

  

エンジンは、最近(とは言え2年前)まで使用していた黒チョイを選択。
その事から必然的に、黒チョイベースになるものと思っていました。
が、カウルを外してみると、捻じ切れたボルト類が顔を出してきました。
黄チョイは、全体的にヤツれていましたが、そう言ったトラブルは皆無。
これにより、フレームは黄チョイベースとなる事に決まったのでした。

 

  

いきなり、トラブル発生です。
黒チョイを使う事を考えていたので、黄チョイは手付かず状態でした。
懸念していたハンドル周りのボルトが外れません。しかもナメた状態。
それでも、とりあえずエンジンだけは降ろしますかと作業を進めます。
しかしここも、問題発生。なんとヘキサのボルトで錆び付いています。
手持ちの工具ではどうにもならないので、新しく揃えて進めるか、
二台を諦めて、走行可能な中古にするかの選択に迫られました。

迷人は遠く離れた匠に相談し、色々な工具を確認することに。
他でも利用できる事から、新たに揃える決断を下したのでした。

  

毎日欠かさず潤滑剤を浸透させて、用意も万全です。
インパクトドライバーとヘキサゴンレンチが届きました。
安いだけでなく、正しい工具を揃えることが早道です。

恐る恐るインパクトドライバーを叩き込むと、
意外にも呆気なく緩んでいくではないですか。
懸念していたボルトも、スルスルと回ります。
双方のエンジンを降ろし、一息ついたのでした。

 

第2章 組み立て

途中、ヤル気が萎えた時期もありましたが、
色々な状況から、
モチベーションが上がりました。
ココから、一気に組み上げていきましょう。

  

黄チョイフレームに黒チョイエンジンを載せます。
ホイールは、タイヤを外す事が出来た黒チョイを。

ボルト等の細かいパーツは一箇所に集め、
程度の良いパーツを厳選して使用します。

 

  

自立させるには、まずホイール、そしてエンジンを取り付けます。
次に電気系を接続させて、ワイヤー類を各所に通していきます。
前カウル内へ通す必要があるため、カウル周りも取り付けます。

ここへ、注文しておいたタイヤが到着しました。
硬くなっていた古タイヤは、外す時に手間取りましたが、
無事前後ともに新しい物へ入れ替える事が出来ました。

   

近くに店舗が少ないことから、スタンド等でもエアー調整が
出来る様にと、迷人はL字バルブを使って組み上げました。
合わせて、手押し式のポンプも揃えて、これで一安心です。

 

   

ある日迷人は、とうとうナンバーを取得してきました。
自賠責保険にも加入し、建前上は公道走行可能に。
試しにGIVIの箱も載せ、とりあえず形になりました。

 

第3章 駆動系

しかし、まだ問題がありました。
試走してみた際、最高速度が30km/hしか出ていません。
法規上問題無しなのですが、このままでは少々難が有ります。
考えられる事は何点かあるのですが、どれなのかは不明です。
ある程度の事に対応する為、純正部品を事前に注文しました。

  

   

この日、また迷人の元へ新たな部品と工具がやってきました。
届いたのは、駆動系の取り外しに必要な各種レンチなどです。
早速パーツを外してみると、あれこれと目に入ってきました。
ベルトの幅、リミッターの装着、プーリー類の錆、などなど。

運良く溝の段付きなどは無く、購入したパーツの一部は使用しま
せんでしたが、弱っていると思われる箇所は全て交換しました。

これにより、メーター読みで40km/hを越える様になり、
今まで唸っていたエンジンが、全く別モノになりました。

 

出来れば何か乗りたい。何でも良いから…。
そんな勝手な夢を託したのがチョイノリ迷人。
出来上がったチョイノリを、ご覧頂きましょう。

びほー    あふた 

なんということでしょう。 朽ち果てかけていた2台が大変身。

大きなボックスを装着して、週に一回のお買い物も楽々です。
タイヤサイズを変更し、ちょっとだけ高速側へ振ってみました。
これに合わせてスプロケット1T増しとクラッチアウターを変更。
登坂の弱さより、通常走行の使いやすさを重視してみました。
(迷人の粋な計らい?で、全て後期型純正パーツにて構成。)

 

とりあえず、街までランチに行ってみました。
思った以上の出来に、自己満足度満点です。
遠くへ行くには、周囲の勾配が多すぎですが、
普段使いには、とても便利な1台になりました。

 

 

某番組風に構成してみました。(笑)
何が必要になるか不明で、手探りだった為、
思った以上に時間が掛かってしまいました。
が、お陰で色々と経験する事ができました。

ネ申HPのお陰で、何度も窮地を乗り切りました。
ココに改めて、感謝の意を表したいと思います。